歯医者に関する驚きの科学

医療
  • 歯の痛みで眠れない夜にできること

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    治療が終わったはずの歯が、夜になると急にズキズキと痛み出す。横になると痛みはさらに強まり、眠りたくても眠れない。そんな辛い夜を経験すると、心身ともに疲弊してしまいます。歯科医院が開く朝まで、この痛みをどう乗り切れば良いのでしょうか。まず試したいのは、痛む部分を冷やすことです。頬の上から、水で濡らしたタオルや保冷剤を当ててみましょう。冷やすことで血管が収縮し、炎症部分の圧迫が和らぐため、痛みの軽減が期待できます。ただし、冷やしすぎは逆効果になることもあるので、心地よいと感じる程度にとどめてください。次に、体を起こした姿勢を保つことも有効です。横になると頭部への血流が増え、神経を圧迫して痛みが増すため、クッションや枕を背中に当てて、ソファなどで少し体を起こした状態で休むと、痛みが和らぐことがあります。完全に横になるよりも、少しでも頭を心臓より高い位置に保つことがポイントです。また、市販の痛み止めが手元にあれば、用法・用量を守って服用しましょう。痛みの原因を治すものではありませんが、朝までの時間を乗り切るための大きな助けとなります。そして、絶対に避けるべきなのが、飲酒や入浴です。どちらも血行を良くしてしまうため、炎症を悪化させ、痛みをさらに強くしてしまいます。痛みを紛らわそうとお酒を飲むのは最も危険な行為です。これらの方法は、あくまで一時しのぎの応急処置です。痛みが少し楽になったとしても、根本的な問題が解決したわけではありません。眠れないほどの痛みは、歯の内部で深刻なトラブルが起きているサインです。夜が明けたら、必ず歯科医院を受診し、痛みの原因を突き止めてもらいましょう。