突然唇が腫れてしまった時、すぐに病院へ行けない状況では、悪化させないための適切な応急処置を知っているかどうかが重要になります。ただし、これらの処置はあくまで一時的なものであり、原因を解決するものではないことを念頭に置いておく必要があります。まず、腫れている部分を冷やすことが基本です。清潔なタオルで氷や保冷剤を包み、優しく唇に当てます。冷却することで血管が収縮し、炎症による腫れや熱感、痛みを和らげる効果があります。一度に長時間冷やしすぎず、10分程度冷やしたら少し休む、というのを繰り返しましょう。次に、唇への刺激を避けることが大切です。気になって手で触ったり、舐めたりするのは絶対にやめましょう。手についた雑菌が原因で二次感染を起こしたり、唾液で唇がさらに乾燥して荒れたりする原因になります。食事の際も、香辛料の多い刺激物や、熱すぎるもの、硬いものは避け、唇に負担の少ない、柔らかく温度の低いものを選ぶようにしましょう。アレルギーが原因の可能性がある場合は、原因と思われる食べ物や化粧品の使用を直ちに中止します。原因物質から離れることが最も重要な対処法です。乾燥が気になる場合は、刺激の少ないワセリンなどを優しく塗って保湿するのも良いでしょう。ただし、水ぶくれができている場合は、それを潰さないように注意し、自己判断で薬を塗るのは避けた方が無難です。一方で、やってはいけないこともあります。それは、温めることです。血行が促進され、さらに腫れがひどくなる可能性があります。また、アルコールの摂取も血管を拡張させるため、症状が悪化することがあります。これらの応急処置を行っても症状が改善しない、あるいは悪化する、さらには息苦しさなど他の症状が現れた場合は、セルフケアの限界です。速やかに医療機関を受診してください。
唇が腫れた時に自分でできる応急処置と注意点