重曹うがいにハマった理由
もともと私は、朝起きた時の口の中の不快感が長年の悩みでした。丁寧に歯を磨いてから寝ているはずなのに、朝になると口の中がネバネバして、独特の臭いがするのです。市販の洗口液も色々と試しました。ミントの強い刺激で一時的にはスッキリするものの、根本的な解決には至っていないような気がしていました。そんな時、ふとインターネットで見かけたのが「重曹うがい」でした。掃除に使うイメージしかなかった重曹でうがいをするなんて、最初は少し抵抗がありました。味も美味しくなさそうだし、本当に効果があるのか半信半疑でした。しかし、用意するのは水と重曹だけという手軽さに惹かれ、ダメ元で試してみることにしたのです。コップ一杯の水に、食用の重曹をティースプーン半分ほど溶かして、おそるおそる口に含んでみました。予想通り、少ししょっぱいような、独特の味がしましたが、我慢できないほどではありません。三十秒ほど口の中全体に行き渡らせるようにクチュクチュとうがいをして吐き出すと、驚くことが起きました。口の中のネバつきが、まるで洗い流されたかのように消え去り、今までにないほどのさっぱり感を覚えたのです。市販の洗口液のような人工的な爽快感ではなく、口の中がリセットされたような、自然な清潔感でした。その日の夜、寝る前の歯磨きの後に重曹うがいをしてから眠りにつきました。翌朝、いつものように恐る恐る口の中の様子を確かめてみると、あの嫌なネバつきや口臭が明らかに軽減されているのを実感できたのです。この変化には本当に感動しました。それ以来、重曹うがいは私の毎日の習慣です。手軽で経済的、それでいて確かな効果を感じられる。あの時、勇気を出して試してみて本当に良かったと、今では心の底から思っています。